FUTURE目指すまちの
姿とまちづくりの効果

宇都宮市が目指すまちの姿や、
駅東側のライトライン開業前後に発現したまちづくりの効果について、お伝えします。

現状と課題

本市の人口は平成29年(2017年)にピークを迎え、人口減少に転じています。
人口が減少すると市内の消費が停滞し、地域サービスや企業活動が衰退してしまいます。
人口が減っていく中でも消費を維持する仕組み作りが求められます。
総人口の推移 【宇都宮市の推移】
高齢者の割合は高まる一方、子どもや働き手となる世代の割合は低下しています。
生産人口の減少を抑えながら、お年寄りが自立した生活が送れる社会を作り、
全ての世代が安心して暮らせるまちにしなければなりません。
年齢別人口の推移 【宇都宮市の推移】

市民の交通手段は自動車への依存が高く、鉄道・バスなどの公共交通利用者の減少が顕著になっています。
車に頼った状態が進みすぎると、車を運転できない市民の移動(通学、買い物、通院など)が
制限されて日常生活が不便になってしまい、暮らしにくいまちになっていきます。

自動車依存の高まりによる公共交通利用者の減少 【交通利用手段の状況】

高齢化と自動車依存が進む中、免許返納者の割合も高くなっており、
このまま公共交通が衰退してしまうと、車の運転ができない市民の日常の足がなくなり、外出が困難になる高齢者が増え、
消費の停滞に加え、病気などによる医療費の増大が懸念されます。

本市の運転免許自主返納状況

目指すまちの姿

課題を解決するための3つのポイント

POINT1

高齢者も元気に暮らせるように

生産人口の減少を抑えながら、高齢者が自立した生活が送れる社会を作り、
全ての世代が安心して暮らせるまちにしていこう!

POINT2

消費を維持する仕組み作りを

人口が減少すると市内の消費が停滞し、地域サービスや企業活動が衰退してしまいます。人口が減っていく中でも消費を維持する仕組み作りが必要!

POINT3

自由に移動しやすいまちづくりを

車はとても便利ですが、運転できない人でも色々な公共交通で移動しやすく、暮らしやすいまちにしていこう!

目指すまちの姿

誰もが公共交通と車を上手に使い分けながら、
便利に暮らせるまちを目指します!

LRTを東西の軸として人が移動しやすいまちを作るため、次の3つのステップで実現していくよ

  1. 1

    時間に正確で利用しやすい「LRT」で、新しい人の流れを作ります。

  2. 2

    地域の特徴に合ったバスなどの移動手段を整備し、
    自動車に頼らなくても市民が移動しやすい交通環境をつくります。

  3. 3

    人が移動しやすいまちは、外出が増えて健康増進につながったり、
    人や企業から選ばれることで経済が活性化するなどの効果を生み、
    LRTは宇都宮市を持続的に発展させる装置となります。

みんなで考え創っていきたい「新しい暮らし方」

LRTとバス・地域内交通などが連携したネットワークをどんどん充実させることで
公共交通での市内の移動がスムーズになります!

LRTのルートを走るバス路線を市全域に割り振ることで本数やコースを増やします。LRTと連携することで、既存のバス路線もより便利に利用できます。

まちづくりの効果

R6.2月 更新

JR宇都宮駅東側のライトライン沿線において、
「沿線人口の増加」や「地価の上昇」などのまちづくりへの効果が既に発現しています!

人口の増加

人口:宇都宮市

宇都宮市の人口は、平成29年をピークに令和5年までに約6,800人減少する一方で、ライトライン沿線は、平成24年から令和5年までに約4,900人増加し、令和5年には約6.4万人となっています。

人口:宇都宮市
人口:芳賀町

芳賀町の人口は、減少傾向が続いているものの、ライトライン沿線の下原地区では、芳賀町への延伸要望を行った平成25年以降、増加基調に転じて令和5年には約50人増の830人となっています。

人口:芳賀町
生産年齢人口:宇都宮市

宇都宮市の生産年齢人口は、平成24年から令和5年にかけて約2.1万人減少しているのに対し、ライトライン沿線では約2,000人増加

生産年齢人口:宇都宮市
社会増(転入>転出)の推移:芳賀町

芳賀町の人口の社会増減(転入・転出による人口の増減)は、平成28年以降、7年連続増加を達成

社会増(転入>転出)の推移:芳賀町

高層建築物の増加

高層建築物の建築確認申請件数:宇都宮市

ライトライン整備が呼び水となり、ライトライン沿線における高層建築物の建築確認申請件数が増加するなど、民間投資が活発化し、土地利用の高度化が図られています。

高層建築物の建築確認申請件数:宇都宮市

地価の上昇

地価:宇都宮市
  • ・ライトライン沿線の地価は、事業化が確実になった平成25年頃以降、上昇基調が継続しています
  • ・10年前との比較では、ライトライン沿線の地価が上昇に転じた一方、市平均はまだ下落しています
地価:芳賀町

芳賀町のライトライン沿線にある工業地(芳賀台)の地価は、10年前と比較すると下落しているものの、平成28年以降は横ばいから上昇基調に転じています

地価:芳賀町

整備効果の検討状況など
詳細についてはこちらをご覧ください。

芳賀・宇都宮基幹公共交通検討委員会